建築士事務所（建築設計事務所）の業務（建築設計・工事監理）の報酬基準は建築士法に基づいて、建設大臣の告示（建設省告示第1206号）により定められております。この告示に基づいて適正な設計監理報酬で建築設計と工事監理を行うよう、不断の研鑚と業務遂行に努力しております。



●ハウスメーカーや代理店（一括請負）との監理の違い
実際の現場では追加工事や変更、図面通りに納まらないなどの色々な問題が発生します。
設計監理と工事を同一業者が行うと言う事は、このような問題が発生した時の対応が業者有利に行われる事が多くなります。
工事監理とは施主様に代わり現場を確認する事なのですから、施工する側と監理する側が対等の立場では、適正な工事監理は行えなくなります。



●ハウスメーカーや代理店（一括請負）との受注の違い
代理店の場合、一括請負のため元請・下請・孫請などの多重下請になる場合が多く、コストアップの要因になっています。その為、金額にも不透明な部分が多くなります。
と言う事は、住宅が同じ大きさ同じ仕様で一番安く仕上がる方法とは、建築主が直営する方法です。基礎工事・電気工事・設備工事などの、専門工事会社に直接発注することにより、全てのコストダウンに繋がります。その為には時間と労力、技術力の高い専門工事会社の見極めが大切になってきます。そして何より住宅に関わる専門知識が必要です。
そこで、建築主による直営方式を建築家（建築士）がサポートし、建築主による直営方式で、各工事専門業者に対し工事を発注していきます。
数社見積での競争の原理による費用のコストダウンが見込め、何より多重下請によるコストアップも無くなります。



●設計・監理金額だけを見た場合、高いと感じられる方も多いかもしれませんが、総工事金額で比べていただければ、金額の明確さとバランスが判るはずです。
概算見積は無料で行っていますのでお気軽に御相談ください。
当社の一般的な設計・監理料は総工事費の３％〜５％です。
総工費2,000万円の住宅なら45万円〜75万円の設計・構造計算・監理料金になります。
設計・監理料は基本的にハウスメーカーであっても工務店であっても、無料で行っているという所は無いはずです。もし無料で行っているところが在るとすれば設計・監理料にかかる人件費などを削減している事になり、審判のいないスポーツの試合の様なものです。

熊倉建築設計事務所での工事システム



■一括請負方式と直営方式（建築士サポート）の利点と欠点
●一括請負方式の利点
元請会社に対する一括発注の為、責任の所在がわかりやすい。
●一括請負方式の欠点
元請会社が、設計、工事監理を行いますが、第三者による工事監理が出来ません。
一括で工事を請け負った代理店は直接工事を行いません。下請によるコストアップに繋がります。
●直営方式（建築士サポート）の利点
建築主が工事を行う専門工事業者と直接打ち合わせを行うので、要望が反映されやすくなります。
建築にかかる費用が明確になり、自身の資金がどの部分に使われているかがよくわかります。
●直営方式（建築士サポート）の欠点
工事請負契約、工事費の支払い等、複数の専門工事会社と付き合うのが面倒に感じるかもしれません。



■一括請負をする為には建設業の許可が必要に成ります。勿論当社も建築業の許可は取得していますので、一括請負する事も可能です。お客様の要望に合わせて進めて行きたいと考えています。

仕事の流れ（直営方式）

仕事の流れ（一括請負方式）